delfinさんの旅行記
テーマ:サッカー観戦
旅行記タイトル:Escape 120 木靴、チューリップ、オランダの朝食
旅行期間:2005/08/01〜2005/08/02

旅行記の内容: 風車、木靴、そしてチューリップで有名な王国・オランダ。
その華やかで牧歌的なイメージとは異なり、この国の歴史は水との戦いであった。
英語で“Netherlands(低地の国の意)”と記されるように、国土の4分の1近くが水面より低い標高にあるため、堤防を築き、干拓を繰り返し、人々は自分たちの土地が失われるのを防ぎつつ、新たな国土を得た。
水分を含んだやわらかい土地に負けないため、中に水が入らず、痛んできたら履き替えられる便利な木靴を生み出し、粉を挽く便利な道具でもあり、水を汲み出すための必需品でもあった風車。
名物はすべてこの地に負けないための工夫の産物だ。
「世界は神さまが創ったものだが、オランダはオランダ人が造ったものだ」と言われ、水との戦いのしるしは、街の名前に刻まれている。
13世紀にアムステル川の河口をダムでせき止め作った街=アムステル“ダム”、ライン川の支流であるロッテ川に作られた貿易港=ロッテル“ダム”、フォーレン“ダム”、マドゥロー“ダム”……水を相手に苦心したすべてがオランダの名物でもある。
この国では外食などの贅沢にお金をかけることがあまり好まれない。
その質素倹約ぶりがヨーロッパ他国から嘲笑の対象にされたりもするが、朝食だけは目を見張るものがある。
“オランダ料理”といって思い浮かぶものは少ないが、朝食の豪華さだけは、なぜか心に焼きついている。
ヨーロッパの南ではコンチネンタル・スタイルと呼ばれるパンにコーヒーだけの軽い朝食がほとんどで、旅先のホテルの朝ご飯を楽しみにしている日本のツーリストからすると、なんとも肩すかしだったりする。
とはいえ、コレが習慣、お国柄。
モチロン高級ホテルに泊まればアメリカン・スタイルのしっかりした朝食が出迎えてくれるのだが、通常、ベルギーあたりまではコンチネンタル・スタイルが貫かれている。
ところがオランダ領内へ立ち入れば、朝食の風景は一変、ミドルクラスのホテルでも豪華な朝食が用意されている。
朝は食べる気がしない、と見向きもしないのは自由だが、バラエティに富んだブッフェから逃げ出す手はない。
「オランダに来たら風車とチューリップがアチラコチラにあふれ返っているのかと思ったよ」
ブッフェ全種類の制覇を目指しているとしか思えない皿をつつきながら、相席になったアメリカ人が語る。
「それはニューヨークやL.A.でカウボーイに会わせろ、というのに近いんじゃないですか?」
ブッフェ全種類を制覇しつつあるわたしが切り返す。
ある一定の時間、ラッシュ・アワーのように混雑するホテルの朝食レストラン、一人となれば見知らぬ人との相席も旅のワンシーンだ。
「日本でサムライやニンジャに会えないように?」
「そうですね」
互いに笑みがこぼれた。
「チューリップが見たいならキューケンホフ公園がいいですよ。
温室があるので、季節を選ばずたくさんの種類のチューリップを見ることができますよ」
「チューリップはトルコ原産なんでね、この国の名物、といわれてもピンと来ない感じがしますよ。
それよりもこの国のうまいチーズをたくさん食べてください」
コーヒーを注ぎながら、巨漢の髭のウェイターがちょっとした観光案内。
「今日はそこに足を向けてみるかな?」
奥さんに同意を求めるように彼が語る。
「サムライが見つかるといいですね」
「キミもカウボーイに捕まらないように」
空になった皿をウェイターが下げていった。
豪華なブッフェに楽しい語らい、あまり長くこの国にいると、楽しくおいしい朝食のせいで太ってしまうかもしれない。
写真: 風車、木靴、そしてチューリップで有名な王国・オランダ。
その華やかで牧歌的なイメージとは異なり、この国の歴史は水との戦いであった。
英語で“Netherlands(低地の国の意)”と記されるように、国土の4分の1近くが水面より低い標高にあるため、堤防を築き、干拓を繰り返し、人々は自分たちの土地が失われるのを防ぎつつ、新たな国土を得た。
水分を含んだやわらかい土地に負けないため、中に水が入らず、痛んできたら履き替えられる便利な木靴を生み出し、粉を挽く便利な道具でもあり、水を汲み出すための必需品でもあった風車。
名物はすべてこの地に負けないための工夫の産物だ。
「世界は神さまが創ったものだが、オランダはオランダ人が造ったものだ」と言われ、水との戦いのしるしは、街の名前に刻まれている。
13世紀にアムステル川の河口をダムでせき止め作った街=アムステル“ダム”、ライン川の支流であるロッテ川に作られた貿易港=ロッテル“ダム”、フォーレン“ダム”、マドゥロー“ダム”……水を相手に苦心したすべてがオランダの名物でもある。
この国では外食などの贅沢にお金をかけることがあまり好まれない。
その質素倹約ぶりがヨーロッパ他国から嘲笑の対象にされたりもするが、朝食だけは目を見張るものがある。
“オランダ料理”といって思い浮かぶものは少ないが、朝食の豪華さだけは、なぜか心に焼きついている。
ヨーロッパの南ではコンチネンタル・スタイルと呼ばれるパンにコーヒーだけの軽い朝食がほとんどで、旅先のホテルの朝ご飯を楽しみにしている日本のツーリストからすると、なんとも肩すかしだったりする。
とはいえ、コレが習慣、お国柄。
モチロン高級ホテルに泊まればアメリカン・スタイルのしっかりした朝食が出迎えてくれるのだが、通常、ベルギーあたりまではコンチネンタル・スタイルが貫かれている。
ところがオランダ領内へ立ち入れば、朝食の風景は一変、ミドルクラスのホテルでも豪華な朝食が用意されている。
朝は食べる気がしない、と見向きもしないのは自由だが、バラエティに富んだブッフェから逃げ出す手はない。
「オランダに来たら風車とチューリップがアチラコチラにあふれ返っているのかと思ったよ」
ブッフェ全種類の制覇を目指しているとしか思えない皿をつつきながら、相席になったアメリカ人が語る。
「それはニューヨークやL.A.でカウボーイに会わせろ、というのに近いんじゃないですか?」
ブッフェ全種類を制覇しつつあるわたしが切り返す。
ある一定の時間、ラッシュ・アワーのように混雑するホテルの朝食レストラン、一人となれば見知らぬ人との相席も旅のワンシーンだ。
「日本でサムライやニンジャに会えないように?」
「そうですね」
互いに笑みがこぼれた。
「チューリップが見たいならキューケンホフ公園がいいですよ。
温室があるので、季節を選ばずたくさんの種類のチューリップを見ることができますよ」
「チューリップはトルコ原産なんでね、この国の名物、といわれてもピンと来ない感じがしますよ。
それよりもこの国のうまいチーズをたくさん食べてください」
コーヒーを注ぎながら、巨漢の髭のウェイターがちょっとした観光案内。
「今日はそこに足を向けてみるかな?」
奥さんに同意を求めるように彼が語る。
「サムライが見つかるといいですね」
「キミもカウボーイに捕まらないように」
空になった皿をウェイターが下げていった。
豪華なブッフェに楽しい語らい、あまり長くこの国にいると、楽しくおいしい朝食のせいで太ってしまうかもしれない。
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